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[中国伝統医学] 旬の野菜を食べる

 中国の本草書である『証類本草』等に記載される食物の効果を現代にも活かそうと思い立ち、現在患者さん向けに毎月作成している『鍼灸だより』の中で連載しています。編集方針としては、八百屋さんの野菜全てを一気に載せるのではなく、とりあえず旬の野菜の効果を調べて小出しで紹介しており、春と夏の野菜についてはすでに「本草学的栄養学」と題して配布しました。

 記事を書く途中で「旬の野菜の方が、時期はずれの野菜よりもビタミン含有量が高い」という情報を得たので紹介しようと思い、孫引きはいかんので根拠となる論文等の情報ソースを探していました。なかなか苦戦しましたが、日本ビタミン学会でそのような発表がいくつかあり、発表者の著書を追っていると、一般向けの本が出版されているようで早速買ってみました。

 辻村卓編著『野菜のビタミンとミネラル』(女子栄養大学出版部,2003年)という本なのですが、野菜のビタミンとミネラルの季節変動データを見ると、旬の野菜のビタミン含有量が一目瞭然で多いんですね。

 また、温度・光・土壌のような栽培環境が野菜のビタミン・ミネラルの含有量にどう影響するかも述べられており、早く大きく効率よく育つように手助けされた野菜達は、ビタミンやミネラルが少ないというのも興味深かったです。

 「かわいい子には旅をさせよ」なんて言葉がありますが、野菜も苦労して育った方が良いようですね。

野菜のビタミンとミネラル―産地・栽培法・成分からみた野菜の今とこれから
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