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[中国伝統医学] 本草学的栄養学-魚介類の効果①

「おかずには肉を少なくして、魚を多くとりましょう。」

 皆さんご存知の通り、最近は魚食の利点がよく言われており、日本人の誰もが魚を食べる事について何かしらの健康に対する好イメージを持っている事でしょう。現代栄養学でもその重要性が研究され、新聞やテレビ等でもよく目にします。

 ただ、魚介類といっても、実際にどのように身体に良いかは、EPA(血栓予防、抗炎症作用、高血圧予防)ですとかDHA(脳の発達促進、痴呆予防、視力低下予防)といった機能成分の紹介があるのみで、それぞれどの魚を食べても同じであるといった感じに受け取ってしまうのではないでしょうか。

 今回は、魚介類のそれぞれの効能について、もうおなじみの中国医学古典である『証類本草』や『本草綱目』の中から抜粋し、それを意訳したものをご紹介します。

カキ―牡蠣
寒熱の性質:温
効能:疲労回復。飲酒後の身体の火照りと喉の渇きを抑える。肌膚を細やかにし、美容によい。

アワビ―石決明
寒熱の性質:平
効能:眼病に良いとされ、常食すると精を益し、身を軽くする。

ハマグリ―海蛤
寒熱の性質:平
効能:咳。喘息。胸部の不快感を伴った胸痛。インポテンツ。

シジミ―蜆
寒熱の性質:冷
効能:解熱。眼に良い。利尿効果有り。

コイ―鯉魚
寒熱の性質:平
効能:咳。黄疸。止渇。浮腫。

マス―鱒魚
寒熱の性質:温
効能:胃を暖め、身体の内側を調える。多食すると発熱、でき物を生ずる。

スズキ―鱸魚
寒熱の性質:平
効能:五藏を補い、筋骨を益し、腸胃を調える。一説では多食すると肩凝り、でき物を生じ、乳製品と食べ合わせが悪いとされる。

シラウオ―鱠残魚
寒熱の性質:平
効能:吸い物にして食べると胃を健やかにする。

シラス―鱊魚
寒熱の性質:平
効能:身体の内側を調え、気を益す。

ウナギ―鰻鱺魚
寒熱の性質:平
効能:痔によいとされる。
魚介類の効果② ・・・つづく


寒熱の分類情報を追加
 今回より身体を温めるものと冷やすものを「寒熱の性質」として区分し、それぞれ「温(温める)」「冷(冷やす)」「平(寒熱の偏り無し)」としております。

 最近は全ての病は温めれば治るというような事も言われていますが、温めすぎによって悪化する病もございますので、寒熱の食材をバランス良くとるようにしましょう。

 また、魚介類には貝毒やダイオキシン等の汚染物質が含まれている場合もあるようなので、魚介類を買う時はもちろん安全で新鮮なものを選んでいきたいですね。

 最近は食の安全性についてもよく取り上げられますが、魚介類に限らず、基本的には偏りなく様々な食材を選んで食べることが安全な食生活につながっていくことと思います。

農林水産省:魚食と健康について




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Comments

マグロ君 wrote:

2006-09-07 11:41:22

こんにちは!鰻って痔に良いんですか、
勉強になりました。

今年はいっぱい鰻、食べられました?
マグロ君はいっぱい食べました。
白焼きをワサビで食べるのが好きです。

鰻と梅干は食い合せが悪いと昔から言いますが
本当に悪いのは銀杏だとか・・・。

梅の実と銀杏がよく似ているためですかね~!

まだまだ、暑いのでがんがん食べま~す。

sozo wrote:

2006-09-07 16:20:45

マグロ君:そうなんです!鰻は本草書だと痔に良いとあって、僕もビックリしました。

鰻と銀杏については『養生訓』巻四に同食の禁忌についての記載があって、「銀杏に鰻鱺」とありました。他にも食い合わせの禁忌について書いてあって面白いです。

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2006/09/07 11:11
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